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  • 執筆者の写真姿勢矯正士 井上拓也

Q. 猫背になると何が悪いの?



長時間のデスクワーク、スマホの長時間使用による前かがみ姿勢、下を見る事が多い


猫背は日常生活の姿勢によってもたらされます。




猫背姿勢は現代人の宿命といっても過言ではないかもしれません。


日常生活姿勢が歪むことによって猫背が引き起こされてしまうとはどういうことなのか。



猫背の方は体の前側の筋肉が固まって短くなっています。

体の前面の筋肉の小胸筋は肩甲骨に繋がっています。


肩甲骨の一部である烏口突起という骨にこの小胸筋はついており、その作用は烏口突起を肋骨の方に前に傾けるという機能があります。



姿勢が固まり常に小胸筋が固まった姿勢が作られてしまうと肩が前に傾いた状態で姿勢がキープされてしまうのです。

これがいわゆる巻き肩の症状です。



もう一つ前鋸筋という筋肉があります。


これは肩甲骨の内側(内側縁)に付着し、この肩甲骨の内側を肋骨方向に引き寄せる作用があります。

肋骨方向に引き寄せられた肩甲骨は外側に広がろうと働きます。



この時に肩甲骨の間にある筋肉である菱形筋や僧帽筋中部下部繊維は意図せず伸ばされることを強要されるとその寄せるという機能が低下してしまうのです。




筋肉の機能を低下させてしまう事が不良姿勢の根本原因となるわけです。


筋肉は短くなりすぎても機能が低下し、伸ばされ過ぎても機能が低下してしまうんですね。



ここで重要なのは意識的に伸縮をさせているか、意図せずそうされているかの違いです。



それではここから猫背になってしまう要因をつぶしていく考え方にうつります。


まず猫背になってしまうのは実は体の前面側にある筋肉が原因です。




肩甲骨と肋骨を繋ぐ小胸筋や前鋸筋が不良姿勢によって過緊張し短縮する事で肩甲骨を前に引き寄せようとするのです。



姿勢が歪むというと骨がひとりでに動いて規定の位置からずれていくイメージがされやすいのですが、実際は骨と骨をつなぐ筋肉が短くなる方向に骨を近寄せようと動かしています。


このように意図せずして緊張を強要されてしまった筋肉はその機能が低下してしまうのです。



筋肉の機能が低下してしまう事が不良姿勢がなかなか改善していかない最大の理由といってもいいでしょう。


日常生活においても不良姿勢でいる方がかえって気持ち悪く感じるようになってきます。


そこまでいくと活性化した状態で定着していますからかなりいい状態といえます。




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