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  • 執筆者の写真姿勢矯正士 井上拓也

Q. 肩甲骨の間がこってつらいです。なんでこうなるの?



背中がだるい、疲れが酷いという時に真っ先に現れる症状がこの"肩甲骨間の張り"ではないでしょうか。



当施術院においても特に近年はコロナ禍の影響から、リモートワーク等のデスクワークが増え、長時間のパソコン操作、長時間の同一姿勢によりこの部分が疲れるという方が大変増えてきました。


ここが疲れると自分で触る事が出来ない部分ですので大変つらいですよね。




ではなぜ肩甲骨間はこるのでしょうか。


答えは"肩甲骨が外側に引き伸ばされようとしているから"です。


詳しく解説をしていきますね。




肩甲骨の間には菱形筋、僧帽筋という筋肉があります。


この筋肉の機能は肩甲骨を寄せる、寄せた姿勢を保持するという機能があります。




ところが日常生活での不良姿勢により猫背が助長されてしまうとどうなるか。


背中が丸まりますね。



背中が丸まるとどうなるか。


肩甲骨が外側に広がろうとするのが分かると思います。


肩甲骨が外側に広がるとこの菱形筋や僧帽筋は常に引き伸ばされてしまうのです。




このように"自分の意に反して意図せず引き伸ばされる事を長時間強要された筋肉は機能が低下する"という現象が起きるのです。




輪ゴムをイメージしてください。


何カ月も何年間も思いっきり伸ばした状態で何かに括り付けたままにしておくと、だるんだるんに伸びすぎてしまって伸縮性を失ってしまいますね。


筋肉もこれと同じ現象が起きるのです。


肩甲骨を寄せるという機能が低下しているので、なかなか猫背は改善に近付いていかないというわけですね。



長期間伸ばされる事を強要された肩甲骨間の筋肉群は、「これ以上伸ばされ過ぎると危ない。根本を突っ張らせて固めて耐えよう」としているのです。



そんな部分をもみほぐすとどうなるでしょうか。


一時的には和らぎますがすぐにまた痛みが戻ってくるはずです。



患部はほぐれても"患部をこらせてしまっている要因をつぶしていない"ので何かが改善しているわけではないからです。



肩甲骨間のコリをとるためには”こりが発生しないような姿勢をつくる”という視点が重要です。


肩甲骨の間が外に引き伸ばされてしまうような姿勢に普段からならないように、猫背を改善していくことが根本解決に結びつく糸口となるのです。




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