姿勢矯正士 井上拓也
Q. なぜ肩甲骨の間がこるんですか?

巻き肩というのは通常よりも肩の位置が前に傾いている状態の事で、これが進行すると猫背になったりストレートネックの原因となったりするのです。
肩の先端の部分が通常の姿勢より前に傾いてしまっている状態の事を巻き肩といいます。
巻き肩の原因となるのは体の前の筋肉が過剰に緊張してしまっている事によります。
姿勢が前のめりの状態になると重心も前に傾くようになりその結果体の前面の筋肉が固まってしまうのです。
巻き肩が進行していくと骨盤が前傾し腰が反り腰になっていきます。
それが次なる不良姿勢にもつながってしまうのです。
巻き肩は体の重心が前面に傾いてしまっている状態の事です。
身体が全体的に前のめりになっていくと肩甲骨も前に傾いて、外側に広がろうとしてくるのです。
肩甲骨の間には肩甲骨を内側に寄せてその位置に安定させようとする筋肉があります。
肩甲骨が前のめりになるとこの筋肉が無理に引き延ばされてしまいます。
筋肉は意図せずして無理やり引き延ばされた状態が不良姿勢によって長時間続くと、その筋肉は弱化してしまう特性があるのです。
筋肉の機能が弱化するという事は肩甲骨が寄せにくいような状態がさらに助長されてしまいます。
肩甲骨を寄せる機能が低下してしまうとさらに巻き肩の症状が悪化していくのです。
そして弱化した筋肉はコリや痛みの原因となるのです。
肩甲骨の間が凝ってしまった時にどうしてもその部分をマッサージ等でもみほぐしてほしいとリラクゼーションサロン等に行きたいと思ってしまうのですが、それをするとかえって肩甲骨が広がってしまうので逆効果になってしまう事があるのです。