姿勢矯正士 井上拓也
【反応しない練習】マウントをとってくる人の対処法

「なんであの人は分かってくれないんだ」
「こんなに私はやっているのになぜ認めてくれないんだ」
皆さんの中にもこんな風に思った事がある人もいらっしゃるのではないでしょうか
結論、この考えを手放さなければ自分で自分を苦しめる事になります
会社員時代の私は常にこのモヤモヤ感イライラ感を抱え
自分も他人もジャッジしながら生活していました
この執着というのは、ままならぬものへの執着となります
つまり自分でコントロール出来ないものへの執着なので
自分が満足するかしないかは他者の行動に依存する事になります
他人が自分が思う通りの行動をしてくれるかどうかは確率の世界になります
確率に対してあれやこれやと自分の都合の良い期待をし続けていると
大抵の場合、期待外れになり失望やイライラにさいなまれる事になるのです
このようなままならぬものに対しては期待や怒りをもって臨むのでなく
反応しないという手段を取るのが賢明な策です
"他者が何をしようがしまいが自分がやる事をやる"というマインドです
そしてその行動に対して、
分かってくれない人
理解する姿勢すらしてくれない人、
自分のものさしでジャッジをしてくる人
どんな抵抗勢力が現れようとも、同じ土俵には立たないという決心をするのです
どんな解釈でも言わせておけばいいのです
そんな横柄傲慢な事をぶつけてくる人に、仮に認められたとして、それがいったいなんだというのでしょう
そんな人達からはむしろ好かれない方が自分の人生の為になるでしょう
好かれでもしたら、それこそ毎日そんな人達と関わらなければならなくなります
それは決してあなたにとって幸福を感じないはずです
マウントを取ってくる人の心理は劣等感であり、あなたにマウントを取る事で反応がある事を期待しているのです
あなたが相手のマウントに反応して、悲しんだり苦しんだりすればそれこそ相手の思う壺です
それに、本当に自分に自信がある人は、わざわざマウント等という不毛な攻撃を仕掛けたりしません
劣等感を癒す手段として、自己成長の努力ではなく他人を下げる事で自分があがったと優越感に浸りたいだけです
しかし、その優越感は虚構のもの
現実の世界では、何かスキルアップをしているわけでもなく何も変わっていないので、虚構の優越感はすぐに渇くのです
マウントを取る人は、劣等感がうずいたら他人に攻撃をするしか手段を知らないので、渇いては攻撃、渇いては攻撃を常に繰り返し、いつまで経っても劣等感に押しつぶされるのです
裸の王様には、常に不戦勝で1位の表彰台にあがってもらいましょう
反応がなければ面白くないので、あなたの近くには寄ってこなくなります
「どうしようもない奴だ」
等と捨て台詞を吐いて去っていきます
マウントを取るような人からは、呆れられていた方がいいのです
そんな人達に構われなくなった自分の時間を自己成長の為の時間にあてましょう
自分の価値観と他人の価値観は違っていて当たり前、そこに優劣も正誤もないんだと考えてみましょう
自分が"これこそが社会通念だ"と信じて疑わっていなかった価値観というのは、実は自分の偏見だったんだと省みる
事実と解釈を切り離すマインドも重要です
起きた出来事に対し、事実なのか解釈なのか一旦切り離して考えていかなければ
解釈の波にのまれ、解釈で対抗し、まさに水掛け論となってしまうからです
事実は事実として大いに受け止めるが、解釈には反応しない
他人の解釈に反応するというのはジャッジをしているのと同じ事です
反応しない練習をしていく事は怒りをコントロールし、他人の言動に左右されない
自分軸をつくる第1のきっかけになるでしょう