姿勢矯正士 井上拓也
なぜすぐ心が揺れ動いてしまうのか。ぶれない自分軸の作り方はまずこの意識から

「●●をする事が常識なのに、なんであの人は●●をやってくれないんだ」
「これだけの事をしているのになんであの人は評価してくれないんだ」
「なぜあの人は横柄傲慢な態度でマウントを取ってくるんだ」
この記事をご覧いただいている皆さんの中にも一度はこのように思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか
この葛藤や悩みを持ち続けていると自分の心を自分で痛めつけていく事になります
これは私の過去の実体験です
会社員時代、私は常にこのようなモヤモヤ、イライラにさいなまれていました
新卒で入社したばかりの頃、常に2時間前に出勤し館内を清掃していました
調理師をしていた頃は、全員分の包丁を研いで鍋、ガス周りを常にピカピカに磨いていました
なんなら人の仕事も、その人が困らないようにお膳立てをしすぐ取り掛かれるように準備していました
そうする事で感謝され、組織全体が活気で溢れるようになると本気で思っていたのです
しかし、その結果こうなりました
「これはあいつがやって当たり前の事だ」
「いやむしろやらない方がおかしい」
という風に厄介事や手間のかかる事を全て押し付けられるように
"都合の良い人"という目で見られ、感謝されるどころかむしろ舐められる存在になっていったのです
舐められるだけならまだしも、どちらかというと嫌われる存在になっていきました
「頼んでもいない事をさも正しい事のように勝手にやるうざい奴」
「まるでやっていない私達がサボっているように見えて迷惑」
このような陰口を言われるように
なぜこのようになっていったのでしょうか
それは私の中に
”感謝されたい感”
”好かれたい感”
”認めて欲しい感”
がにじみ出ていたからです
人に好かれたい感、承認欲求が強くなると、他者との境界線(プロクシミクス)が曖昧になってきます
私が常識感で思っている事は、"あの人もそう思っているに違いない"という風に思い込んでしまうのです
こういう時こそ意識したいのは境界線です
他者がどういう価値観をもち、どう考え行動するかは相手次第
お互いが対等な関係でコミュニケーションを取り続ける為には互いの境界線を意識し、
不用意な期待を捨ててニュートラルで接していく事が重要です